あらすじ
時は2019年、公序良俗を乱し人権侵害の表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された現代。強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』の言論弾圧に唯一対抗できる存在、それが図書館だった。かくして図書館は武装し、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。図書館の自由を守るために。
図書館戦争1話
図書館戦争2話
図書館戦争3話
図書館戦争4話
図書館戦争5話
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図書館戦争第6話
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図書館戦争第7話
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図書館戦争第8話
図書館戦争第9話
図書館戦争第10話
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図書館戦争第11話
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図書館戦争第12話
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作中設定
図書隊
図書館が「図書館法」(後述)を根拠に良化特務機関に対抗するため設立した独自の防衛組織。全国10地区に図書隊基地を設置している。国家機関である良化機関に対するため広域地方行政機関としての性質を持ち、独自の人事、予算管理を行う。これは「中小都市における公共図書館の運営」(通称「中小レポート」)により国立国会図書館以外の全図書館が地方自治体に属し、中央組織が存在しないためだが、そのために資金面の課題も存在する。
発足当初は警備隊程度の規模だったが「日野の悪夢」を最たる例とする良化機関の検閲での示威行為のエスカレートなどに伴い、図書隊の防衛力も強化され抗争は激化している。図書隊としては専守防衛が基本ではあるが実戦経験においては警察はおろか自衛隊をもしのぐとさえ言われる。また両者ともに超法規的解釈により、戦闘でも第三者の生存権、財産権を侵さない限り、たとえ双方に死傷者が出たとしても司法が介入することはない。
図書隊の組織構成
業務部
通常の図書館業務専門の部署。図書館員が所属する。
防衛部
防衛業務を担当する部署。防衛員が所属する。
図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)
主に防衛隊員から選抜される精鋭部隊。関東図書隊では総勢50名弱。通常図書館業務から大規模制圧戦まで様々な任務を行う。
後方支援部
蔵書や戦闘装備の調達整備、その他物流一般を担当する部署。この部署は管理職以外は一般の商社にアウトソーシングする。
総務部
図書隊人事などを管轄する。
なお、この他に実験構想中の諜報機関として情報部が存在する。
図書隊の問題
原則派と行政派の対立
図書隊内での派閥対立とも言えるのが原則派と行政派の対立である。図書隊員は多くが図書館の原則と独立性を重視する原則派と、図書館を行政のコントロール下に置くべきとする行政派に別れる。もちろん各派内にも主張の違いはあるものの、概ね両派は折り合いが悪い。
組織体制
図書館各館が独立運営だった法施行前の体制を反映し、図書基地司令と図書館長は同位の特等図書監である。そのため基地司令は有事の際しか区域内の図書館の管轄権限を有しておらず、館長にも異議の提案権が認められている。
第3の派閥
原則派・行政派とも違う第3の派閥といえるのが『未来企画』という団体である。彼らは手塚慧の下、図書隊の中央集権型の国家公務組織への格上げを狙う団体であり、自らを中立派と呼称している。国家公務組織への格上げ、特に文部科学省の機関になることにより、法務省機関である良化委員会と検閲その物の正当性を争える、と彼らは考えている。しかし、これらの行動には検閲対抗権(図書隊の大きな権限)を大きく譲らねばならず、実現したところで検閲を根絶するには数十年単位の時間がかかるため、国民にはその間、検閲を強いねばならない。
図書隊員の階級
特等図書監
図書基地司令などの職務をつとめる。
徽章は大きな1つのカミツレ(カモミール)の花。
一等図書監
徽章は二重の本の上に3つのカミツレの花。
二等図書監
徽章は二重の本の上に2つのカミツレの花。
三等図書監
隊長などの職務をつとめる。
徽章は二重の本の上に1つのカミツレの花。
一等図書正
徽章は本の上に3つのカミツレの花。
二等図書正
班長や班長の補佐の職務をつとめる。
徽章は本の上に2つのカミツレの花。
三等図書正
徽章は本の上に1つのカミツレの花。
図書士長
徽章は三重のV字に開いた本。
一等図書士
徽章は二重のV字に開いた本。
二等図書士
徽章は一重のV字に開いた本。
三等図書士
徽章は本が1つだけ。
カミツレは「日野の悪夢」で落命した稲嶺和市夫人が好んだ花。花言葉は「苦難の中の力」。
図書館法
メディア良化法に対抗するため既存の図書館法を改定、成立した通称「図書館の自由法」。既存の三章に『図書館の自由に関する宣言』の主要章題を付け加える形で法制化したもの。
メディア良化委員会
メディア良化法に基づいて発足した法務省の下部組織。各都道府県に代執行機関となる良化特務機関を設置し、公序良俗を乱すあらゆるメディアを取り締まる権限を持つ。その内容は小売店に対しては入荷物の検閲、版元には流通差し止め命令、マスコミには放送禁止・訂正命令、インターネットではプロバイダーへの削除命令など多岐に渡り実質的な言論統制である。
日野の悪夢
正化11年(1999年)2月7日、メディア良化委員会に同調する政治結社が東京の日野市立図書館を襲撃した事件。当時、日野市立図書館長を務めていた稲嶺は右足を失う重傷。稲嶺の妻を含め12人の死者を出し、図書館の蔵書も1冊を除き全損するなど未曽有の大惨事となった。被害が拡大した原因として警察の介入が大幅に遅れたことが挙げられ、このことから影で良化委員会が糸を引いていたのではないかとの噂が今なお絶えない。いずれにせよこれ以降図書隊は本格的な防衛力を整え、良化機関との抗争は火器なども含めたより激しいものへとなっていった。
武蔵野第一図書館
関東図書基地に隣接する基地付属図書館。公共図書館としては都内最大級の蔵書量、貸出数を誇る。
なお作中では『昭和』に続く元号は『平成』ではなく『正化』となっている。従って2巻の時点では正化31年(2019年)である(『正化』は元々、昭和の次の元号の候補に『平成』『修文』と共に挙がっていた)。
2008年04月25日
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